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緑色

左の草が薄萌黄(うすもえぎ)色で右の苔が鶸萌黄(ひわもえぎ)色かなぁ。WEB上に日本の伝統色は少なくとも465色はあるようだ。

現実世界には色はもっとたくさんあって、それを記録したしっかりした辞書のようなものもある。レコードをCDにしたときに、人間が聞こえてない(と、その時は思っていた)音を切り捨てたように、現実世界をWEBを通してみると切り捨てられる色があるってことなんだろうなぁ。

興味のあるもの、必要のあるものには、名前を付ける。名前がつくと他と区別され単独で存在できる、認識できるようになる。そうやって、それぞれの言語は、それを生み出した文化が重要視した物事に関する語彙が豊かになり、豊かだからこそ注目され関心をもたれ、さらに名前が付けられる。正のスパイラル。他の国の国語で色名がどれだけあるのか比較したことはないが、日本の色名がたくさんあることは知っている。それだけ色を大切にした文化があったってことだよなぁ。その細やかな観察眼が自然にも向けられて、ささやかな変化を目ざとくみつけ、面白がる。そんな素敵な感性を自分のものとして磨きたい。



 
 
 

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